この値段、このカタチ、このサイズのオーディオインタフェースですから”大丈夫?”という印象を持たれて当然です。安いからいろいろ制限があるのでは?と思われるかもしれませんが、普通のオーディオインタフェースでできる事は問題なく出来ます。2010年の発売開始でまだ生産が続くベリンガーのド定番製品です。また結構何年も使っていらっしゃる方も多いです。
ただしマイク端子も無いし、ファンタム電源の供給も出来ないのでコンデンサーマイクの接続は不可です。なのでガチの録音には当然不向きですが、パソコンとオーディオ機器やミキサー繋いで録音する。パソコンの中の音楽コンテンツを聴くという一番基本的なオーディオインターフェースの使い道では、これで十分という方も多いのでしょう。
パソコンとスピーカーを繋ぐ。
アンプ内蔵のスピーカーにパソコンの中の楽曲を再生するとしたら、パソコンのイヤホン端子にステレオピンジャックからL+R2股に別れるケーブルを使うと思いますが、UCA202+222のUSB端子に繋いで、パソコン側の出力先をこのオーディオインタフェースに設定し、スピーカーに赤白のRCAステレオピンジャックを繋げば、パソコンの中の音楽の再生が可能です。WindowsやMACオンボードDACを使わずに、驚くほどフラットで精緻な音質を得ることが出来ます。
デジタル出力付き
UCA202には値段の割にという枕詞がつきますが、SPDIFのステレオ光出力端子がついています。
ダイレクトモニター出来るヘッドホン端子付き
パソコンのDAWを通って来た音と、パソコンに入る前のレーテンシーゼロの音をモニター出来る切り替えスイッチが付いてます。お値段から考えるとお得なヘッドホンDACアンプとしてもお役立ちです。
パソコンにミキサー、音楽プレーヤーを繋ぐ
RCAピンのステレオ入力からLIVEオーディオミキサーやDJミキサーを通じて演奏を、またはアナログレコドープレーヤーやカセットプレーヤーの出力を、USB端子で接続してPCやタブレットに録音出来ます。



お安いお手軽オーディオインターフェースではありますがベリンガーはしっかりとスペックを公開しています。
UMC202(シルバー) | |
ライン入力 | コネクタ: RCA アンバランス 入力インピーダンス: 27kΩ 最大入力レベル: 2dBV |
ライン出力 | コネクタ: RCA アンバランス 入力インピーダンス: 400Ω 最大入力レベル: 2dBV |
デジタルオーディオ出力 | ソケット: Toslink、光ケーブル 出力フォーマット: SPDIF |
ヘッドホンジャック | コネクタ: 1/8″ TRSステレオジャック 出力 インピーダンス: 50Ω 最大出力レベル -2dBu, 2×3.7mW@100Ω |
DAC | 16 bit/ 32KHz, 44.1KHz, 48KHz |
周波数特性 | 10 Hz~20 kHz\±1 dB @ 44.1kHz 10 Hz~22 kHz\±1 dB @ 48.0 kHz |
THD | 0.05% @-10dbV, 1KHz |
クロストーク | -77dB@0dBV, 1KHz |
S/N比 | A/D convert時 89dB @1KHz D/A convert時 96dB @1KHz |
電源 | USB BUSパワー 5V 最大100mA |
大きさ重さ | HWD 22x60x88 mm 100g |