リバーブとモジュレーション開発技術の応用
アコースティック・ピアノでサスティン・ペダルを使用すると、自然な残響感が得られます。同様に、アンビエントなギター演奏には、リバーブやモジュレーション・エフェクトが欠かせません。tc electronicは数十年にわたりリバーブやモジュレーション・エフェクトを作り続けてきました。INFINITEの内部には、包括的なリバーブ・エンジンとモジュレーション・ブロックが搭載されています。
どんな動作をする?ペダルというよりも、楽器に近い
ウラでサンプラーがずっとギター音のサンプリングで走っていて、ペダルを踏んだ瞬間にサンプルをしたギター音を(短音、和音、時間差で行う重ね音)INFINITE(永遠)にSUSTAIN(持続音として出力しつづける)するというペダルです。こう文字で書くとワケがわからないと思いますのでw ぜひ↑の動画をみてください。アンビエントも演奏を楽しめます。
tc electronicが説明するInfinite Sample Sustainerは下記です。「DITTO LOOPERがビデオシーケンスをループさせるスマホの動画カメラなら、INFINTEはサウンドのポラロイドのようなものです。インスタント・サウンド・スナップショットを永遠に持続再生するのです。」言い得て妙。確かに特徴をよく表しています。
単音を重ねて壮大なコードやハーモニーを作ったり、コードを重ねてアンビエントな不協和音を作ったり使いかたさまざま。Infinityモードを有効にすれば、事実上無限のレイヤーを追加し、サステインすることができます。
FOOTスイッチ
2つのモードを切り替えられます。LATCHフットスイッチ・モードはON/OFF動作します。MOMENはピアノのサスティン・ペダルのように踏んでいる間動作します。あなたがSUSTAINに対し直感的で理にかなっていると思う方をお選びください。
外部エフェクトをつなぐ
外部エフェクトを持ち込んでも、エフェクト音はSAMPLEサステインに追加されるだけのため、SAMPLEサステイン音の上にあるメインのギター・サウンドはお使いのエフェクターで思うがままにフレーズのTONEコントロールしてください。またディストーション、フランジャー、リング・モジュレーション、ピッチ・シフトをサステイン・レイヤーに追加して、新たなオーケストレーション方法を発見してください。例えば、SUB ‘N’ UP OCTAVERを使って重低音を加えれば、サスティン音をアンビエントなオルガン音に変身させることができます。使い方はあなたのイマジネーション次第。
直感的なノブとスイッチ
スイッチとFX TYPEノブは演奏の事前に定義しておく必要がありますが、残りの3つのノブは演奏中に簡単に調整できます。DECAYはサスティン音の長さを、FADE INは新しいレイヤーのペースを、そしてLEVELはサスティン信号全体の出力レベルを設定します。また、3つのTonePrintスロットがあり、すでにデフォルトのサスティン音は内蔵済み。また著名アーティストのTonePrintアプリのライブラリーからペダルに転送して、INFINITE内に保存。いつでも呼び出すことができます。TonePrintアプリのエディターで、自分だけのカスタムサスティン音を作成し、TP1、TP2、TP3に保存して使用することもできます。
TRUE BYPASS
tc electronic側の想定ですが、演奏者はハードロックのリフやソロの時にINFINITE SAMPLE SUSTEINERを使うのではなく、間奏や2つの曲を “繋ぎ合わせる “ために使うのでは?と考えています。コンプの様な常時オンのペダルではないので、バイパス・モードになっていることが多いでしょう。しかしご心配なく、Analog-Dry-Thru設計により、オリジナルのギター生音がしっかりと維持されます。INFINTEがオンであろうとバイパスであろうと、次のペダルやアンプに信号は欠損なくそのまま送られていきます。
製品仕様
技術仕様コネクタ入力2 x 1/4″ TS、アンバランス、モノラル
インピーダンス1 MΩ
出力2 x 1/4″ TS、アンバランス、モノラル
インピーダンス100 Ω
USB ポートファームウェアアップデートとトーンプリント用のミニ USB コネクタ
バイパスモード TRUE BYPASS (バッファ付きバイパスはオプション)
電源 標準 9 V DC、ACアダプター センター マイナス、>100 mA (別売)
電池 9 V (別売)
寸法 (ハードウェア) 50 x 74 x 122 mm
重量0.34 kg