お安いマイクは沢山ありますが、こちらのマイクは数々のブロガーさんがS社との比較動画を作っています。ネットで見る限り差がそうそうありません。けど値段は1/4 4本買えます。との記述が多いです。そもそもダイナミックマイクの構造上製品原価の差が出にくいカテゴリーなのです。


ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの違い
音は空気の振動です。その振動が「鼓膜」と言う人間が耳の側に持つ「振動板」に捕獲されます。捕獲された振動は「有毛細胞」で作られた電気信号に変換され、聴覚と言う脳が司る知覚神経に送られ、音として認識されます。
マイクには振動板があります。この振動板は空気信号を捕獲します。捕獲後、ダイナミックマイクでは振動板に接続されているコイルで磁気生成され、電気信号に変換。(フレミングの法則で習いましたね。磁場で電線が動くと電気が生じます。)ケーブルを通してアンプ+スピーカーに伝えられます。コンデンサーマイクでは、背極とバックプレートに伝えられ、電気信号に変換されます。この様にマイクとは人間の鼓膜と有毛細胞の構造を機械化したものです。
コンデンサーマイクは電気信号を発生させる回路は複雑で+48Vの電源供給も必要です。ダイヤフラムと言う「振動板」も大きいので、本当に値段もピンキリ、パフォーマンスにも差があります。一方ダイナミックマイクは電源が不要です。丈夫で多少ぶん回しても壊れません。比較的温度にも強い。なぜなら振動板が小さくて、電気信号を発するコイルの部分、人間で言う「有毛細胞」の部分も単純構造で小さく作れます。その分ダイナミックマイクはコンデンサーマイクに対して安いです。が、感度は劣ります。故にダイナミックマイクにものによって3倍、4倍の価格差を付けるのは構造的に難しいと考えます。
下記はアメリカの機材ブロガーが、100ドルのS社のマイク と送料込みで25ドルのベリンガーBA 85Aのパフォーマンスを比較した動画です。
S社は100Hzと150KHzでスパッと帯域をカットオフするので、無駄に低域のゴロゴロした振動音や高域のキンキン感を無くしソリッドに音をまとめる名機です。価格もベリンガーの4倍。この有名なマイクは一本だけ持つのは悪くないですが、これからバンドでライブをやるんであとマイクが3−4本いるとか、宅録で他の機材が必要なときスタンドやケーブル、低価格のサブミキサーやオーディオインタフェースが買える値段差です。
XM8500はビデオのBA 85Aと同じ価格です。S社のマイクとXM8500の比較動画も世界中のブロガー達によってネットで沢山公開されています。
このS社が誇る定番マイクとBEHRINGER XM8500のスペックを比較してみます。本当は第三者が計測するのがベストなんですが、メーカー公表スペックを使います。ただマイク感度に関してはS社とBEHRINGERで単位が違うのでそこだけ、S社に合わせました。


S社 の定番マイク | BEHRINGER XM8500 | |
価格 | 税込 ¥10,500 | 税込 ¥2,680 |
指向特性 | 単一指向性 | 単一指向性 |
インピーダンス | 150 Ω | 150 Ω |
感度 | -54.5dB V/Pa | -50dB V/Pa (メーカー値 -70dB V/μbar) |
周波数帯域 | 50Hz-15KHz | 50Hz-15KHz |
コネクター | XLR 3ピン | 金メッキ XLR3ピン |
重さ | 310g | 240g |
アマゾンのレビューを見ると、高音の煌びやかさに劣ったりする記述が実際あります。EQ等で修正出来るので、4倍の値段を取るか否かはあなた次第。初心者用にはこれで十分と言う方も多いです。
ベリンガーXM1800S = XM8500 x 3本
このXM8500のほぼ2本分のお値段で3本変えちゃうお得なパックがあります。専用のバッグも用意してます。もちろんスタンドに取り付けるマイクホルダーも3つ付いてます。軽めのカフェLIVEとかでしたら、3本で十分な時もありますよね。